ほのぼの画風で毒気も浄化される思い。げに生々しきは毒親の実態描写。【レビュー】【本】

 

国内毒親本の代表選手。

ちなみにマンガの形式でございます。

 

田房永子さんの「母がしんどい」を読みました。以前から評判は何となく目にしてたので、早く読みたいと思っていたのですが、やっと。

母がしんどい
母がしんどい

posted with amazlet at 14.11.18
田房 永子
KADOKAWA/中経出版
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いやはや、生々しい。これは売れるわ。納得。

体験した人でないと描けない、何気ない日常に埋めこまれた毒親生態がつぶさに書かれています。。

  • まわりから見ると仲良し親子 / 良い親御さん。
  • 怒りだすと瞬時に豹変。
  • 子どもの学校や職場、友達に勝手に架電してしまう。それを脅しの材料にする。
  • 何かをすることに異様に恩を着せてくるが世話にならないよう取り計らうとそれも気に入らない。自分の力で自立しようとすると妨害してくる。
  • 娘の結婚・妊娠・出産に異様なハイテンションで介入

などなど。

文字だけで表現すると、たいしたことに思われなかったり、流れや、「間」(マ)、表情が表現しきれないのだけど、マンガなのでその辺がひっじょーにリアルに表現されています。

それでいて、ほのぼのした画風なので、けっこう強烈なことが描かれていても、読んでてモタレナイので、リアル毒親サバイバーの人も、鬱入りせずに読めると思います。

 

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気の進まない旅行を勝手に申し込んだ上に、案の定断ることになると、ぶちギレてクレーム、とかね。。。なんだろうこの既視感。。「楽しみだった気持ちどうしてくれんのよ!!」とか、相手の情緒を攻撃して悪者であるかのように思い込ませるべく画策する手口なんか、ね。

 

それにしても、他人のハズなのにどうしてこうも、遍く広く、激似の毒親が登場することになるのでしょうか。

小島慶子さんの解縛のときにも書いたけど、父親の振る舞いが構造的な原因を作っている気もするのですよね。だから、同じような毒親が複数観察される。

 

しかしもうね、生まれてきちゃったもんはしょうがないよね。

もがきながらでも、進むしかない。

田房永子さんご本人と、この本を単なる娯楽以上のものとして手に取る人たちが幸せになれるよう、心から祈っています。

 

…てな感じです。たぬ子でした~。

 

 

 

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