受験経験者が語る「行政書士とは」試験の内容と資格のメリット

地味に当たって砕けてしまいました平成26年度行政書士試験。反省材料にするべく、ぷち連載にしてみることにしました(インデックスのページはコチラ)。

…さて今回のお題は、「試験の概要と当初の目論見」です。

今回の記事は、行政書士をよく知らない方にも向けて書いてみたいとお思います。それからワタクシが、今年受験することにした、当初の目論見についても触れたいと思います。

 

行政書士とは。行政書士試験とは。

行政書士とは、

ちょうザックリ乱暴に表現すると、

    • 法律絡みの書類作成の専門家。「代書屋」。
    • つまり交渉はしてはいけないことになっている。
    • キホンの民・商法はもちろん行政法を勉強している事が特色

行政書士とは何者か。この問いに「カバチタレです」って答えると、一言で終わっちゃうんですけどね。TVドラマで、深津絵里(2001年)とか堀北真希(2010年)が主演した、アレね。弁護士さんの前で言うと、たぶん怒りだすと思うので非推奨ですけどね(テヘ (参考:非弁行為(Wikipedia))TVや漫画のカバチタレのごとく幅広く活動しちゃうと、弁護士法に触れるので、イカンという話だそうです。非弁行為っつうヤツですね。

(非弁護士の法律事務の取扱い等の禁止)
第七十二条  弁護士又は弁護士法人でない者は、報酬を得る目的で訴訟事件、非訟事件及び審査請求、異議申立て、再審査請求等行政庁に対する不服申立事件その他一般の法律事件に関して鑑定、代理、仲裁若しくは和解その他の法律事務を取り扱い、又はこれらの周旋をすることを業とすることができない。ただし、この法律又は他の法律に別段の定めがある場合は、この限りでない。弁護士法(昭和二十四年六月十日法律第二百五号)

行政書士の試験はどんな感じなのかというと、

難易度的には、、、

私見です、私見。飽くまで私見、独断と偏見で述べると、

    • MARCH程度以上の法学部・在学中か
    • 既卒で独身OR専業シュフ(つまりケア対象の家族がいないか、いても、自分が勤め人ではなく多少自由時間がある人)

…以上に該当する人ならば、半年±半年で受かる(つまり勉強期間半年から一年半で)。かも。という難易度だったと思います。昔は。昔のある一時期は。

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(▲この本一冊覚えればどうにかなるかなーと思っていました…)

もちろん、大卒・法学部卒でなくても多少根気があれば受かるだろうし。ともかく、特別才能がある人でなくとも、努力でなんとかなるレベルの試験だろうなという風に捉えていました。

科目的には、

    • 法律科目(244点/300点)※122点で足きり
      • 憲法
      • 民法
      • 行政法(行政法学、行政手続法、行政事件訴訟法、地方自治法など)
      • 商法
    • 一般知識(56点/300点)※24点で足きり
      • (現代社会・近現代史・情報関連法・政治・IT・文章読解)

です。

一般知識を問うのが、士業資格の中で独特。けっこう特徴的だと思います。一般知識で足きりもあるので侮れない。

弁理士の選択科目で理工系科目を選べるというのはあるようですが、だいぶ意味合いが違う。他士業で一般知識(教養科目)が出るのってありますっけ?

個人的には、行政書士試験に一般知識が含まれるのは重要な特徴だと思っています。行政書士が割と経営コンサルタントを請け負うことに怒り狂ってる先生を見た事がありますが、元々、行政書士というのは他士業に比べて世間知を問われる仕事だったんじゃないかなあと個人的には思うております。その辺が、法律家として二流資格かのようなdisられ方をする所以かもですが、逆に法律馬鹿(それ以外のこと苦手ちゃん)が含まれにくい、というのは美点だと思うのです。。。

 

気になる他士業との違い。

やり始めたら興に乗ってきちゃって、作っちゃいました。合格率比較表。

士業資格合格率比較表

趣味で手作業で入力してますので、誤りがありましたらご勘弁下さい。。

(▲趣味的に手入力で作ってるので間違いがあったらご勘弁下さい。。)

資格の王様、弁護士。しかし制度改革でわけワカメに。

合格率の低さ=難易度。

とは言い切れない。

…ながらも、士業資格の王様は弁護士であることは間違いないんだろうなと思います。

だけど、最近では上の表の他にロースクール組(しかもコチラが一応本流)がいることや、近年の制度改革の激しさに、斜めに見ちゃう気持ちは否定できないです。

その点、旧司法試験(平成22年度以前)の方達は、エリート中のエリート。…であるがゆえに、浮世離れした方が少なくないのも実感としてあります。三大ローファームのパートナー弁護士が凄い柄のネクタイしてたりとか。変わってるだけで、やはり俊英であらせられるとは思いましたですけどね。ハイ。

安定の司法書士。不安定の行政書士。

個人的に目を引くのが、司法書士。

司法書士の合格率は3%台中盤で安定しています。試験は難しいは難しいんでしょうが、制度改革も少なく、他士業との住み分けも安定しているので、なんとなく安全地帯的な印象です。仕事を頼む側としての記憶からしても、どういう場合に司法書士さんに頼むのかは割とハッキリしているように思います。あデモ、データが少ないし、平成17年(2005年)頃に会社法がinしたり大きい変更があっているので、その頃に何かあってたりはするのかも…。

司法書士とは対照的に、行政書士。

受けた後に言うのもなんだけど、行政書士試験の合格率は士業試験の中で、割と不安定なほうですね!笑 世の中的な立場もいじめられがちだし、何気に悲しい身の上なのかもしれません。。。

縄張りが明確、そこそこ合格率安定の、弁理士&社会保険労務士。

特許・知財の専門家は弁理士。労働法回りなら社労士。と、業務範囲が分かりやすく、あまり他士業から苛められている印象も無い両資格。企業法務目線で言うと、弁理士さんは資格のコンセプト通りの依頼先だし、社労士さんは未登録合格者を人事として雇うケースが結構あるように思います。あるいは、中小企業が税理士と社労士だけは相談先がある、とか。弁理士さんは企業のクライアントを抱えないと難しそうなので、開業地はかなり限定されそうな気はしています。大都市向け。

棲み分けがハッキリしている分、スタートを間違えなければ安泰な両資格かもしれません。

結局、行政書士が叩かれがちなのは、弁護士の縄張りを荒らすように目されるからなんだろうな、と…

 数字を見てみると、行政書士だけ突出して合格率が高いわけではなく。試験範囲と業務範囲を見てみると、やっぱり行政書士は、弁護士の縄張りを侵しがちなので、叩かれるのだろうなァと思います。

司法書士さんは、イイ感じに弁護士さんの下請け(って言うと怒られるでしょうが)で収まってるし、弁理士さんはほぼ理系だったりして、逆に弁護士さんが進出しきらない分野を拾ってることも多いだろうし。行政書士さんは行政法という専門があるものの、弁護士さんが持ってる素養と知識で対応可能な分野でしょうから、行政書士だけなんだか目障りという心理はありそうな邪推はありますですよね…

行政書士のメリット・美点は、

      • 基本的な法律感覚を持ちつつ、 ← 契約書作成は幅広い分野のものを頼める
      • 行政法のエキスパートで、 ← 何気に中小はヘンな行政指導の標的になり易い
      • それでいて、成るにも頼むにも他士業に比べて敷居が低い。

…所だったハズなんですが、試験の難易度がフラフラすることで成りにくくなったり(資格取得コストが上がったり)、業務範囲も委縮効果で狭まりがちだったりすると、頼む方もたのみにくいですよねぇ。そりゃ受験生にとって試験制度は安定が望ましいのは言うまでもないですが、不安定化すると誰にとっても幸せじゃない状況になると思います。

(弁護士さんには是非とも弱きを踏ん付けるより更なる業界の発展とユーザビリティの向上を目指して頂きたいと願いつつ)行政書士は、成れたとしても、常に立ち居振る舞いには気を付けなければならなさそうです。

でもそこまで考えた時に気になるのが、この先、人口も経済も全てが縮小する国の中で、食い扶持を稼ぐためにガッツリコストを掛けてしまう(ロースクールに2年…?)センスの人が幅を利かせるのがイイことなのか、経済感覚のある代わりに専門性低目の資格が妙に専門性を上げる(難化)ことを狙う事がイイことなのか、私はちょっと疑問です。。

最後に、私がなぜ行政書士を受けることにしたのか、はこれまでの記事をご覧いただくとして(たとえばコレ)、、、、

たぬ子は受験の決断をしたとき、どういう読みでいたのか。

決断がおよそ5月だったんですが、できれば半年で行政書士をとるつもりでしたっ…////

で、翌年司法書士にチャレンジ。何年かかっても取って、司法書士をとった後は、、、と思ってたんですが。

この記事書いててしみじみ実感したんですが、来年行政書士を受けるキモチが揺れ始めてます。

だって、取らなくても食ってけるし、一方で、寸暇を惜しんで稼いでいきたいこのご時世に、悠長に資格取得に何年も費やしていいものかどうか、答えが出ないのですよねぇ。いくら私がある程度在宅が必要な身の上だといっても、株を転がすとかもあるワケだし。。

うーん。

もうちょっと考えます。

兎も角、今日(11月18日)、司法書士の勉強に手を付けました。

 

 

次回は、自分が実践していた勉強法について触れたいと思います。「落ちたくせに」とか言わないで!!

…てな感じです。たぬ子でした~。

 

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